「売却依頼を頂いたので、物件調査をしよう!」となったら、皆様はどのように調査を進めますか?

正直言って、私は「売主に査定価格を出す前に、重要事項説明書を作成するレベルまで、初回調査をせよ!」ということを強くお勧めします。なぜなら、売主にも、買主にも、仲介業者にも。メリットが非常に大きいからです。さて、どのようなメリットがあるのでしょうか?

①売却価格を正確に出せること。(近隣相場と対象物件の個別評価の乖離を具体化できる。)

②話がまとまった後に「不具合が判明したので減額せよ!」などという無駄な事態を回避できる。

③不具合がすべて明らかになったので、売主も買主も、最初から安心して取引ができる。

④買主にありのままの不具合を「自信をもって提示」できるので、買主から高い信頼を得られる

⑤重説作成が非常に楽である。再調査も早くできる。

面倒な初回調査になってしまいますが、メリットは絶大です。営業マンとしても、「おお、この人は私の物件にしっかり向き合ってくれている。不具合もすべて調べてくれたし、信頼できそうだな。」と、評価が大幅に上がるはずです。

もっとも、中には「現地を見なくても、ざっくりでいいよ。」「別に机上査定でいいじゃん。」という人もいるかもしれませんが、私としては、あまりお勧めいたしません。売主様がただの「ひやかし」である可能性もあります。もし、本当に売る気があるお客様であれば、できるだけ自力で現地に行き、役所に行き、時間がかかっても良いから、重説レベルの調査に基づいたご提案をするべきです。

もし、「接客営業で調査の時間がとれない」という方は、弊社のような専門会社に外部委託することもできます。その際はぜひ、「不動産サポートJapan(大日不動産)」にご相談下さい。